君の表情が くぐもって見える
夕暮れのせいではないよね
初めて 君に会った日
君は 笑顔を振りまいていた
愛想なしの あたしにさえ
そんな君は 沢山の人に囲まれていた
いつも いつも
ずっと 続くような気がしていた
君も
あたしも
みんなも
君の掌からこぼれて消えたモノ…
「やさしさ」ひとかけら
景色がかわり
沢山の人は
傷口をおさえながら
どこかに消えてしまった
今 あたしの前にいる 君は抜け殻
アペリティフのグラスを持ったまま
かける言葉が みあたらない
君の表情が くぐもって見える 夕暮れ
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