朱楽…と言う人の詩集 ブログです。
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麻婆豆腐のにおいで
思い出すのは
できもせんのに
重荷を背負ってみていた
青くて今より若いあたしが
夜遅く最寄り駅について
トボトボとあるきながら
空を見上げて
「がんばれ あたし」
と、唱えたとたん
予想に反して
泣けてきた
涙が
お疲れを訴えた
家の側の 小さな
いきつけの定食屋
ぼーっと
回鍋肉定食とビール
人が作ってくれるものが
食べられるって
ありがたい・・・
店の灯り
暖かなご飯…
回鍋肉定食と向き合うあたしに
店主がそっと
これ まかないだけど・・・ と、
照れくさそうに
そっと
厨房から
こそっと
出してくれた
麻婆豆腐
においとやさしさが
弱った あたしにしみて
辛さで 鼻をすすってることにして
ずっと ずっと
食べてる間も
食べ終わってからも
泣いてたな ずっと
たまに思い出す
麻婆豆腐のにおいをかぐと
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